GPT-6のIntelligent UI。条件を動かしながら、仕事の判断を確かめる

「まとめて買うと安い。でも、使い切るまで何か月かかる?」
こうした比較をAIに相談するとき、答えを読んだあとで「使用量が減った場合も」「送料を入れた場合も」と、条件を変えて聞き直すことがあります。知りたいのは、一つの答えだけではありません。どの条件が変わると、判断が変わるのか。その境目を確かめたいのです。
10月7日にOpenAIが発表したGPT-6の「Intelligent UI」は、そんなやり取りを変える可能性があります。回答の中に図やボタン、入力欄などを組み合わせ、会話の中で操作できるようにする機能です。
回答の中に、その場で使う道具を作る
公式発表では、質問に合わせて文章・図・操作できる要素を組み合わせると説明しています。比較なら横に並べ、仕組みの説明なら動かせる図にする。計算機など、その場の用事に合う道具を作る例も紹介されています。すべてを派手な画面にするわけではなく、文章が適している場合は文章で答えます。OpenAIの公式発表
本質が注目するのは、きれいな図が出ることよりも、読み手自身が前提を変えられることです。
資料を作る人に毎回計算し直してもらう代わりに、会議中に条件を変えてみる。「それならこっちの案がよい」となったとき、判断を分けた前提もその場で見つけられます。
発注ロットを比べるなら、こんな頼み方ができる
たとえば、月に100個使う資材を、100個ずつ買うか、300個まとめて買うか。まとめ買いで単価が下がっても、置き場所や支払い時期まで考えると迷う。以下は、そうした仕事を想定した本質の依頼文の例です。実際の生成結果や当社の導入事例ではありません。
架空の資材について、100個と300個の発注案を比較する画面を作ってください。各案の単価・送料と、月間使用量を変更できるようにし、今回の支払額と使い切るまでの月数を表示してください。使用量は毎月一定とし、計算式と、含めていない費用も見えるようにしてください。
この例なら、月間使用量を100個から50個に変えたとき、300個を使い切る期間は3か月から6か月に延びます。単価が安いことと、今その量を買ってよいことは、別々に考える必要があります。
ここで保管費を計算に入れていなければ、その条件も明示しておく。画面を触りながら「実際は置き場所にもお金がかかる」と気づいたら、次に含める費用を足す。最初から複雑な仕組みを作るより、判断に必要な前提を少しずつ揃える使い方が合いそうです。
画面に求めるのは、入力欄だけではありません。「いま何を前提にした結果なのか」が、結果のそばで読めること。会議で数字だけが独り歩きしないようにするためです。
見た目が整っていても、計算式は一度確かめる
触って変わる画面は、比較を進める助けになります。ただ、表示が整っていることと、仕事の前提を正しく表していることは同じではありません。
本質なら、最初に手計算できる条件を一つ入れて、表示される結果と比べます。先ほどの例なら「単価×個数+送料」と「個数÷月間使用量」です。使用量が0のときに無理な答えを出さないかも見ます。これは本質が提案する確認方法であり、今回の機能を検証した結果ではありません。
採用する案が決まったら、入力した条件、計算式、決定理由を、社内でいつも使う議事録や申請に残す。比較のために作った画面と、正式な決定の記録をつなぐところまで考えておきたいものです。
公式ヘルプによれば、チェックリストなど、同じ会話を再読み込みしても状態を保てる要素がありますが、会話をまたいで状態を引き継ぐわけではありません。画面の形も毎回同じとは限りません。継続して更新する業務台帳として使うなら、保存や共有の要件を別に確認する必要があります。Intelligent UIの公式ヘルプ
使える場所と、プラン名の注意点
10月7日のリリースノートでは、Plus・Pro・Business・EnterpriseのChat向けに展開を開始し、8日からFree・Goにも広げると案内されています。Enterpriseでは管理者の設定が関わります。全アカウントへの反映完了を意味する案内ではありません。
また、有料の「Proプラン」と、推論設定の「Pro」は別です。Intelligent UIはInstantからExtra Highまでに対応し、GPT-6 Astraを使うProの推論設定では対応しません。この発表によってWorkやCodexで使うモデルが変更されるわけでもありません。10月7日の公式リリースノート
まず試す仕事として、本質は「条件を変えるたびに、誰かが資料を作り直している比較」を挙げます。発注量、会場の人数、複数の日程案。結論を出してもらうだけでなく、結論が変わる条件を一緒に探る。そのための道具として見ると、今回の変化を仕事に結び付けやすくなります。
本質では、AIを使う業務の整理から実装・改善まで支援しています。比較や確認の往復が多い仕事を見直したい方は、AI・システム開発の支援内容をご覧ください。
本記事は2026年10月9日に確認した公式資料をもとにした解説と、本質の活用提案です。